【家庭用燃料電池コージェネレーション(発電システム排熱利用)貯湯式給湯器】
都市ガスやLPガス、灯油などから、改質器を用いて燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステムで、発電時の排熱を給湯に利用する。なお、発電の際には水素を用いるため二酸化炭素が発生しないが、水素の原料であるガス等の改質で水素を取り出す過程で二酸化炭素が排出される。
出力は発電出力750W~1,000W程度、排熱出力1,000W~1,300W程度。

【メリット】
・ 発電で発生した排熱を直接有効利用できるため、排熱を利用しないタイプの火力発電と比べて発電時のエネルギー利用効率が高い。また、自宅で発電するため、送電ロスがほぼない。
・ ガス会社によっては、専用料金メニューを用意しておりガス料金の割引を受けられる。
・ 給湯時の発電により家庭で使用する4~6割程度の電力量をまかなえるため、電気料金が安くなる。
・ 補助熱源機を組み合わせて使用するため、湯切れの心配がない。
【デメリット】
・ 改質等による全体のエネルギー効率では火力発電に劣る。
・ 発電時の排熱で貯湯タンク内のお湯を温めるシステムであるため、貯湯タンク設置スペースが必要。
・ ガス給湯器やエコウィルと比べると初期費用が高い。1機あたり300万円前後(前者の2つは100万円以下)。
・ 貯湯タンクのお湯が沸ききると発電を止める仕組みのため、発電量がお湯の使用量に左右される。
給湯能力が高すぎるため家庭用としては過剰性能である。
・ 停電時には発電できない。